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YAM Yokoito Additive Manufacturing
Yokoito Additive Manufacturing

【事例紹介】自社コーヒードリッパー企画のため、モデリング講習と3Dプリンターレンタルサービスを活用 | 合同会社Kurasu様

「自社で3Dプリンターを導入したいけど、データ作成の方法がわからない…そもそも導入しても使いこなせるか自信がない...」

そう思ったことはございませんか?


この度、Yokoito Additive Manufacturing(以下YAM)では、「京都から世界へ、コーヒーカルチャーの発信」をビジョンに持ち、京都を拠点にコーヒーショップの運営やコーヒー器具の販売事業などを展開されているKurasu様の自社商品企画を進める際に必要となる機器レンタルやデータ作成のサポートをさせていただきました。


ご利用いただいたサービスは

・モデリング講習サービス

・3Dプリンターレンタルサービス

の2種類です。


今回は、実際に担当されている関谷 祥子様を交え、商品企画について振り返っていきます。



取材ご協力:合同会社 Kurasu 関谷 祥子様

聞き手:Yokoito Additive Manufacturing 菊池



 

コーヒーを中心とした、日本の”暮らし”を発信するビジネスの展開


YAM菊池:

まずは、御社の事業についてお伺いできますでしょうか?


Kurasu関谷さん:

代表の大槻がオーストラリアに滞在していた頃、日本の雑貨を海外で販売したことがあったみたいです。

そこでは日本のコーヒー器具や文化にとても反響があり、その需要をもっと世界に広めたいと思ったことがKurasuのはじまりでした。

その後シドニーの自宅から海外向けに器具を販売するビジネスからはじまった会社なんですよ。

この後コーヒーショップの実店舗も出すことになり、京都駅近くにあるKurasu Kyoto Standがスタートし、次に本日来ていただいているKurasu Ebisugawaの店舗もできたという経緯です。


他にも4年ほど前から焙煎を自社で始めたり、1年ほど前からお菓子も自社で作るようになりました。


コーヒーを中心に、それに合うものや、それに伴う文化や雑貨、日本の生活(暮らし)を世界に伝えるという文脈で私たちの事業は広がっていきました。


▲Kurasu Ebisugawa内、コーヒーを中心とした器具や生活雑貨の販売も



YAM菊池:

そうだったんですね。店内にも様々なコーヒー器具がありますね。関谷さんはこれらの仕入れなどをおこなっているのでしょうか。


Kurasu関谷さん:

もともとコーヒーやコーヒー器具が好きだったのでKurasuに入社し、

しばらく経ってからバックオフィスを任せてもらうようになりました。

今はバックオフィス関係は他の方に任せ、マーケティングや仕入れを中心とした業務を担当しています。


▲関谷さんとKurasu Ebisugawaの外観、当日は美味しいコーヒーを関谷さんに淹れていただきました!


 

コーヒーの枠にとどまらない社風から、自分たちにとって新しい”3Dプリント技術”を使うことに


YAM菊池:

どういった経緯で、オリジナルコーヒー器具を作ることになり、そのデザイン検討過程で3Dプリンターを使用することになったのでしょうか?


Kurasu関谷さん:

そうですね。

昔から社内でも「ドリッパー作ってみたいね」という話は出ていましたが、タイミングがなく取り組めていなかったんです。


そろそろ、Kurasuとしてもオリジナル商品が欲しいということもあり、これまでのビジネスで得た知識や技術を活かして商品企画に取り掛かりました。


コーヒー器具の中でもドリッパーは花形みたいなところがあって、すごい種類がたくさんのブランドから世に出ています。

その中でKurasuとしてはどう自社商品を企画していくか、という話になりました。



そこで、3Dプリンターは試作をスピーティーに沢山重ねられるというメリットがあるので、企画段階でのプロセスに取り入れることになりました。

実際、北欧で作られている”エイプリル ブリュワー”は3Dプリンターを活用して開発されたと聞きます。


他社のそういう話ももちろんありますが、代表が持つ知識と好奇心、そしてコーヒーという枠にとどまらず、我々とは違う業種や新しいコトをどんどん取り入れていきたいという社風から、

今回私たちにとって全く新しい”3Dプリンター”という技術を企画段階に取り入れる選択ができたのだと思います。


 

自社でデータ作成から試作造形まで行うことで、商品企画をスピーディーに進め問題を早期発見



YAM菊池:

今回、御社でドリッパーの試作品をお作りになるということでご相談いただき、弊社のモデリング講習と3Dプリンターのレンタルサービスをご利用いただきましたが、自社で試作品のデータ作成から実際の造形までされたい何か特別な理由があったのでしょうか?


関谷さん:

理由として、試作コストの削減もあったのですが、なによりスピード感を重視したかったからです。


焙煎に向き合っているバリスタのスタッフに作ったドリッパーを見てもらい、フィードバックをもらって、すぐ改善というサイクルが社内でスムーズにできるのが一番大きいですね。


20個くらい試作を作り、今はざっくりこれが良さそうというところで細かい検証は止めていて、素材とかコンセプトとかどんな思いで誰に届けるのかを改めてしっかり固めていこうというところです。


今回は3Dプリンターの購入ではなく、まずはレンタルとさせていただきましたが、自分でデータを作って、その場で3Dプリンターで造形してみて、問題があったらその箇所を直して、また作って...を繰り返すことがスピーディーにできてよかったです。


 

操作方法だけじゃない、効率の良いデータの作り方などのTIPSもあるモデリング講習


YAM菊池:

YAMのテクニカルスタッフの深見がモデリング講習にお伺いさせていただきましたが、いかがでしたか?


Kurasu関谷さん:

すごくわかりやすくて、よかったです!


私も多少は3DCADを触ったことがあったので、なんとなく知ってはいたんですが、効率の良い作り方とかを詰められなかったので、そこを学べたのはすごくよかったです。絶対に受けてよかったと思います!


▲モデリング講習をするYAM深見と受講する関谷さん


スクリーンの録画も残してくださったので、後で見直せました。


後で全く違う形状のものを作ることになったのですが、それでもスムーズに作ることが出来たのは、あの講習のおかげです。

本当に受けてよかったです。



YAM菊池:

現在も引き続き進行中とのことで、いつ頃ドリッパーのリリースを予定されていますか?


Kurasu関谷さん:

2023年の春頃を目標にしていますね。

コーヒードリッパー自体、世の中に溢れているものなので、独自性とか、何がいいのかを打ち出すのが結構難しくて時間がかかると思います。

やっぱり純粋にカッコイイということと、美味しくコーヒーが淹れられるということを目指したいですね。


「家にいっぱいあるけど、もう一個欲しいと思えるものってどんなものだろう?」とチームで相談しながら進めています。



YAM菊池:

ドリッパーって、コーヒーを淹れる側と提供される側の視点、関谷さんのように商品企画をされている側の視点、本当に様々な視点があって、沢山の思いが詰まっているものなんですね。


今回はそんな想いが沢山詰まった自社商品企画のサポートをさせていただき大変光栄です。


本日はありがとうございました!





 

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