2024年4月26日にYAM主催イベント「樹脂粉末積層と設計革新が拓く、ものづくりの新たな可能性」が東京にて開催されました。 このイベントは、樹脂粉末3Dプリント技術の最前線に立つ企業やプリンターユーザーが一堂に会し、DfAMや実例について議論を深める場となりました。
また、SLS方式3Dプリンターを導入済みの参加者が8割以上だった本イベント。
当日の様子を写真を交えて紹介しますのでぜひ最後までご覧ください。
イベントハイライト
今回のイベントは三部構成でした。
はじめに、ゲストスピーカー2社より事例発表、次に協賛メーカー5社からの発表、最後に交流会という流れでした。
ゲストスピーカー講演
株式会社前田シェルサービス
環境商品事業部 開発チーム 課長 高橋 功 氏
「3DP造形品の最終品利用における課題と採用事例」
自動車メーカーからの試作受託のために小型の3Dプリンターを導入後、中大型の3Dプリンターを多数増設したそうです。さらに樹脂PBFプリンターや、樹脂ペレットエクストルーダ方式大型プリンターも導入し、展開しているインテリア製品や制御基板ケースの実用部品の製造などに活かしているそうです。
実用部品AM製造におけるメリットとして、金型が不要でコストカットできる点や、仕様変更が容易な点、そして適時生産が可能な点をあげていました。
合同会社DMM.com
エンターテインメント&EC本部
3Dプリント事業部 マーチャンダイジンググループ マネージャー 五十嵐 加奈子 氏
「成功事例を紹介!受託造形を活用した量産の秘訣を公開」
20万人以上の会員向けに3DプリントサービスのDMM.make 3D PRINTを提供しており、58種類以上の素材と最先端機材を使用し、高品質な3Dプリントを最短翌日発送で対応しているそうです。利用事例にはロボット部品、住宅模型、自動車カスタムパーツなどがあり、試作から最終製品まで、幅広いニーズに応えているのが印象的でした。
メーカー発表
第二部のメーカー発表では5社にご登壇いただきました。各社、国内外の最終製品製造としての事例をご紹介くださいました。技術的な質問も多く飛び交い、関心の高さがうかがえました。
登壇メーカー(アルファベット順)
株式会社アスペクト、オートデスク株式会社、EOS Electro Optical Systems Japan 株式会社、Formlabs株式会社、株式会社 日本HP
ブース交流会
ゲストスピーカー、協賛メーカーブースにて交流会を実施しました。各メーカーや参加者同士も自由に交流いただき、「密に対話ができて非常に勉強になった」との声もいただきました。普段は競合メーカーである各社が並び、AMの魅力や可能性について発信しているのが印象的でした。
参加者の声
多くの参加者から「満足、大変満足」とポジティブなフィードバックをいただけました。
仕事との関連性や関連する部分では、このような声をいただきました。
・各社の事例を多く聞けて良かった
・AMの課題と解決の話が多くて勉強になった
・製品化の実例が聞けた
おわりに
東京での主催イベントとしては2回目の開催となった本イベント。
各メーカーが最新技術の紹介と事例を具体的に示したことで、多くの参加者が新たなインスピレーションを得るきっかけとなったと感じています。
今後も、YAMではこうしたイベントを開催し、国内の樹脂AM業界の発展に寄与していきたいと考えています。次回のイベントにもご期待ください。
<本件に関するお問い合わせ>
平日 10:30-13:00・14:00-17:00
Mail: info@yokoitokyoto.com
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