【事例紹介】眼鏡ユーザーだから見える改良点。個人開発者が形にする水陸両用メガネ|竹谷 和晃様
Yokoito Additive Manufacturing(YAM)はお客様からいただいた3Dデータをプリントし、ご納品する3Dプリントサービスを提供しております。
このたびYAMは、竹谷 和晃様が開発される水陸両用メガネのパーツ製作を担当させていただきました。
こちらのメガネは、普段使いのメガネでは対応できない状況でも使用できることをコンセプトに開発されました。最終製品にむけて開発を進めるなか、竹谷様がYAMのサービスをどのようにご利用いただいたかお伺いします。
取材協力:

竹谷 和晃様

―― 現在開発されている製品と、その開発のきっかけについて教えてください。
“水陸両用で使えるメガネ”をコンセプトに、メガネフレームの開発をスタートしました。
私自身、目が悪くメガネを使用しています。スポーツ、特に水泳などの時に度付きの専用ゴーグルを使用する際の装着感に不満を持ったのがきっかけでした。
従来のスポーツ用メガネは、顔にメガネをフィットさせるためにゴムベルトが採用されています。このベルト部分とフロント部分の素材を揃えて一体感を出したく、独自に調節機構を考案し、特許を取得しました。現在は製品化に向けて、2020年ごろから製造検証を進めています。
―― 今回、YAMの受託造形サービスをご利用いただいたきっかけはございますか?
量産化を検討する上で、現状では大量生産できるだけの製品認知がなく、量産するための費用面が課題でした。
そこで、少量生産が可能な方法をインターネットで検索していたら、YAMを発見しました。YAM Centerを訪問して、現状をご相談させていただき依頼することを決定しました。

―― YAM Centerにお越しいただきありがとうございます。訪問したことでサービス利用に踏み切れたとのことで、実際に利用いただいた感想についてもお伺いしたいです。
満足しています。コストの削減ができ、造形品質もよかったです。
組み立てて動作するものだったので、うまく動作するかが不安でしたが、全く問題なしに動作しています。外観も最終製品としていい物でした。実際に訪問し、直接生産現場を見学したり、相談したりしてから、サービス利用を検討することができたのが良かったです。

―― 今回ご依頼いただいた造形品の、今後のさらなる活用方法や展開のご予定がございましたら、ぜひお聞かせください。
大学生に使用評価をしてもらい、造形品が上手く動作するのを確認できました。
今後、製品認知を上げてこちらを専業にできるようにしたいです。

―― ご自身の気づきから生まれたアイデアが、技術として特許取得という形にまで進んでいるのがとても印象的でした。
今後の展開が楽しみです。お忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました!